月別アーカイブ: 1月 2011

総資本経常利益率とそのポイント+自社ビルをもつ意味(2006年2月掲載分)

〔総資本経常利益率とは〕 投下した資本に対して、どれだけの経常利益を生み出したのかを判断する指標です。 つまり、いくら利益を出しても多大な資金を使っていたのでは、全く意味がありません。 この指標は、どの程度効率的な経営を行っているかをみていくことになります。 (算式とポイント) 総資本経常利益率=経常利益÷総資本×100% 通常、借入依存型の中小企業においては、支払利息の為に、経常利益は営業利益を下回るケースが多いようです。 総資本経常利益率が低い原因として、総資本が過大になっている場合と経常利益が少ない場合とが考えられますが、多くは前者が多いようです。 総資本=総資産ですから、特に売掛金の回収が滞っているものが沢山あったり、不良在庫を抱えていたり、その他、役員に対する貸付金が長期にわたって残っているような場合は、総資産経常利益率は低くなります。 (身近なところからのケース) また、「いつかは自社ビルを持つ」などの目標を言われる方が、減ってきたとはいえ、未だにおられます。 自社ビルを持つこと自体を目的にすることは、投下した総資産に対してどれだけの利益を生み出したかという点から言えば、はっきり言って、マイナスの発想であると思います。 何も、自社ビルを持つことが悪いと言っているのではありません。 何の戦略もなくただ自社ビルを持つことがえらいという発想がよくないと言っているのです。 もちろん、従業員や社長自身のモチベーションの向上を期待する場合や一部をテナントとして貸すことにより本業以外の収益を稼ぎ出す場合や、相続税対策などの戦略的発想がある場合は、この限りでありません。 商売は、額に汗して、一つの本業を浮気せずやりぬくというのもとても尊いことでありますが、投下した資本や労力に対していくらの「返り(利益)」があるのかを計算して動くことも必要であると思います。 商売関係の場での、ただ(無料)の話は、絶対に長続きしません。

カテゴリー: サムライブログ | コメントをどうぞ